大手塾も個別対応の時代。
今どき、たいていの大手塾は、個別指導の教室を持っています。
浜学園のハマックス,希学園のポリック,日能研のユリウス,馬渕教室の馬渕個別,能開センターのAxisなどなど・・・
たいてい、集合授業よりやや高いが、それなりお得な価格で個別の授業を提供しています。
他方、個別指導の専門塾も増えてきました。
東京一円に多数の教室を展開している、トーマスはじめ、関西では関西個別指導学院など、大規模に展開するところもあれば、少数精鋭を謳ってこぢんまりとやっているところまで様々です。
集団の塾の授業についていけなくなって来たり、また、もっとレベルの高いことをやって難関中学に合格したかったりすると、個別指導の出番と考える親御さんは多いでしょう。
そこで、個別指導を始めようと考えている人は、次の点に注意してすすめてみてはいかがでしょう。
個別指導を始めるときのポイント
講師の能力
子供の成績が伸びるのは「自分で」考えるようになった、自分で問題解決しようと悪戦苦闘できるようになったときであり、決して難問や理解していないところを教えてもらうからではありません。
教えてもらったことは、その時には分かった気になっても、後でやってみるとできないということは少なくありません。
そこのところを理解せず、垂れ流しのように教え続ける先生は、いくら問題が解けても優秀な講師とは言えないでしょう。
自分で考える習慣をつけてくれて、要所要所をきちんと押さえてくれる先生、そんな先生にあたれば幸運です。
しかし、多くの大手塾が採用している学生講師だけでなく、プロと言われる社会人の講師でも、そこをきちんと押さえている人がどれだけいるのか。
もちろん、質問されたことに対して、ポイントを押さえた指導ができないようでは問題外ですが、問題が解けるだけの講師では、個別指導に預ける意味がないと言えるでしょう。
「完全1:1」か「1:少数」か
形態によって、当然値段は変わってきます。
みっちりと、付っきりで教えてもらわないといけない場合は、当然1:1を選ぶべきですが、1:2でやっても十分なケースもあります。
解説 → 演習 → 解説 → …といった形での指導になる場合がそれに当たります。
ただし、タイミングが合わず、待ち時間ができる場合もあるので、時間効率は7割程度と考えましょう。
指導料金
大手塾が併設している個別指導塾の場合、内容の連携もよく、料金も比較的リーズナブルになっています。
個別指導専門の場合、プロ講師が指導に当たると、1時間当たりの指導料は1万円~が相場。講師によっては、2万円以上ということも。
ただ、先に書いた「プロ講師としてのテクニック」は素晴らしいものを持っている場合が多いでしょう。
家庭教師か個別指導か
➤ 家庭教師の場合
自宅で指導してもらえると、時間が有効に使えます。
塾から帰ってきてから就寝するまでの時間などで利用する人も多いです。
➤ 個別指導では
個別指導塾のいい点は、塾にもよりますが、自習室を利用できる点です。
夏休みやふだんの土日など、だらだら過ごしそうなときに、自習室を有効に利用することで、学習効率が上がります。
先に書いた「自分で」やっていく力も、身に付きやすいでしょう。
何を教えてもらうか
個別指導では、何を教えてもらうかが大切です。
集団の塾のフォロー、今までやってきた中でできていないところの穴埋め、集団塾で扱わない難問の指導…
何を教えてもらうにしても、その目的だけは明確にしておきましょう。決して「丸投げ」はしてはいけません。
講師の先生と相談しながら、綿密に計画を立ててやっていくべきです。
まとめ
個別指導にするか、家庭教師にするかは、実は大きな問題ではありません。
大切なことは、
・子供が自分で問題解決ができる力を養うこと
です。
その上で、「どういう目的で受講させるのか」をよく考え、あとは家庭の状況を加味して決めてあげましょう。
基本レベルから始め、入試レベルに対応できるところまで指導してもらうのか、
塾の授業にしっかりついて行けるように指導してもらうのか、
難問対応ができるように指導してもらうのか、
そして、そういった指導を継続してやってもらう上での金銭面での条件は納得できているのか…
などなど
考えてあげてください。
上手に利用することができれば、思った以上に成果が得られることも少なくありませんよ。
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