最難関校受験のためには、5年生の秋の学習は最重要
最難関中学を目指す5年生にとっての正念場は夏~秋です。
大手の進学塾では、5年の秋から勉強内容が加速します。
算数では比を利用して解く問題の重要度が増します。
速さと比、平面図形と比、立体図形と比。
まさに比を制する者が、中学受験算数を制する勢いで出てきます。
理科でも、これまでの「覚えて済む」内容から、「考えることを重視する」内容にシフトしていきます。
ばね、てこ、滑車、水溶液などで計算問題がどんどん出てきます。
ここを確実にこなし、先に進んでいけるかは、中学受験の成否を占う上で非常に重要なので、5年生のみなさんは今まで以上に、この秋からの勉強を頑張っていかないといけません。
親としても、座して子供の自主性に任せるなど安穏としていてはいけません。子供と一緒に戦っていく覚悟が、不可欠です。
では、この時期からの学習法です。
宿題は徹底的に理解することを目指してやること
まず、塾で習ったことを確実にこなす。テキストの基本問題、類題等の練習問題は解説を見なくてもスラスラ解けるレベルまで習熟しましょう。
復習テストや確認テストでは高得点(9割以上)を合格点と考えること。(一部上位クラスで、復習テストのレベルが高い場合は、8割を合格点と考えましょう。)
宿題のやり方は、
1 ノートと塾テキストの例題を見直す。
2 自力で基本問題に取り組む。
3 答え合わせをし、間違えた問題を再度解く。
4 合ってればオーケー、だが間違えた時は徹底的に理解すること。
5 応用問題を同様に解く→以下同じ
テキストに、○(自力でできた)、△(解説を見て理解した)、×(未解決あるいはできなかった)等の印を付け、テスト前に参画を中心に見直す。
もし、自力で解決ができない問題があったときは、解説を徹底的に理解する。
それでもわからない場合(テキストに書いてある解説が非常に分かりにくい塾もあります)は、塾の担当者や家庭教師、個別指導の先生などに解説をお願いし、理解できたら再度解いておくこと。
ここまでが基本的な取り組みです。(すでにやっている人は、これを継続してください。)
更に実力アップを図るために「抜粋テスト」を行おう
ですが、実力をつけていくためには、宿題で終わらせてはいけません。
6年の頭からスタートダッシュできるよう、次のこともやっておくことをお勧めします。
過去の復習テストや確認テストを3~4回分ずつ問題を抜粋してもらって、テスト形式で解き直す。非常に重要な復習になります。これは1週間に1回実施する日を決めてやること。
抜粋の基準は、間違えたものだけではなく、正解したものも半数以上入れること。
さらに余裕があれば、東京出版が出している「中学への算数」などの問題を、毎週5題ずつやっていくなどの応用練習も入れるといいです。
とにかく、5年生にとって「勝負の秋」です。今頑張っておけば、6年からのスタートが変わります。
6年からのスタートが変われば、受験できる学校も変わります。
合格できる学校も変わりますよね。
親が全力でサポートする
ここは、親の手が絶対に必要な場面です。
ここで手を抜けば、子供の最難関校の合格はありません。
逆に、この時期をしっかり押さえておけば、最難関校合格に向けて弾みがつきます。
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