中学受験まで4カ月になる10月、そろそろ受験校も絞って考えていかないといけない時期です。
6年生は最後の追い込み段階に入ります。ここからのがんばりがで偏差値5アップは可能です。中には、偏差値を10アップさせる強者もいます。(逆に、進め方を間違ってしまうと、偏差値5ダウン、10ダウンになりかねません。)
そこで、この残された4カ月をどう過ごすか、ヒントになりそうなことを書いてみましょう。
1 過去問演習
赤本や、学校から配布される入試問題で、傾向に慣れるための演習をする。
もちろん、現段階での合格可能性を測る意味でも有効です。
また学校によっては、過去問の演習を十分にやっておくと、本番でも得点が伸びる場合があります。(甲陽など)
どの学校の問題を過去何年分やるか、いつから取り組んだらいいのかという質問は非常によくいただきます。
まずは第1志望校の問題は過去10年分、これを2回回す。第2志望校は過去5年分。その他の学校については、2~3年分というところでしょうか。ただし、やりっぱなしはダメ。点数ばかり気にしすぎるのもダメ。やった問題は徹底的に理解しておくことと、得点より「どうしてその得点になったか」を自分なりに分析して、次につないでいくことが大切ですよ。
2 基本の復習
管理人が大学受験生のころ、受験雑誌を見るとよく「基本に戻れ」「教科書を徹底理解せよ」みたいなことが書かれていました。
そのときは、正直有益なアドバイスに思いませんでしたが、今はよくわかります。
中学受験では、学校で使うような教科書はあまり意味がありませんが、塾で使う、または今まで使ってきたテキストを徹底的に復習する。
特に、理科や社会ではこれに勝る勉強方法はないはずですし、算数でも苦手単元については塾でやってきたテキストを引っ張り出してきてそれこそ基本からしっかり理解しながら問題に取り組んでいくことが大切です。
このとき、できるだけ短期集中で攻略してください。
よく、新しい問題集を次々とやっていく人もいます。間違い直しがしっかりできるならそれもいいのでしょうが、やりっぱなしで終わってしまうのであれば、意味がありません。
3 今までやった問題の解き直し
6年で、特に大手の進学塾に通っている人なら、ここまでで、かなり多くの問題を解いてきているはずです。
一般の授業の復習テストや確認テスト、学校のコース別に受けたテスト、それからそれぞれの授業で使ったテキスト。
そういったものをもう一度解き直していくのも大切です。
苦手な単元があれば、ここ2カ月ぐらいのうちに克服しておくことも大切です。
そのためにも、一度やったテキストに帰ってみましょう。
4 弱点を意識しすぎない
苦手なところ、点数にできない単元、こういったところをしっかり復習して、得点化できれば、それだけで偏差値で2~3点は上がるでしょう。
ですが、そこを意識しすぎると、苦手部分にばかり目が行ってしまい、得意だったところまで点数を落としてしまうこともあります。
苦手なところ、やるなら短期集中で、一気に仕上げてしまうことをお勧めします。
入試で合格をつかんでくる人は、こういった土台になる部分を大切にしている人です。