中学受験、第1志望校受験を貫きたい!

第1志望校を諦められない

ときどきご相談を頂きます。

特に入試が迫ってきた時期、受験校や併願校についてのご相談を多くいただくようになります。

次に、学年変わりの1月末あたりからもけっこうあって、こちらの方は、転塾についてが多いです。

特に、5年から6年に変わるタイミング。

みなさん、決死の覚悟で転塾する、という決断をし、それが「いい判断」かどうか、誰でもいいので聞きたい、たぶん保護者の方の気持ちの中では、判断の是非を問う、というより、背中を押してもらいたいのだろう、という必死の気持ちが伝わってきます。

転塾の是非については、いずれどこかで書くとして、今回は、志望校の選択に関して、特に「第1志望校をあきらめきれない」受験生や保護者の方にぜひとも読んでほしい記事、これを少しだけ書いておきます。

志望校の選択をどうすればいいのか?

入試に「絶対」はあり得ない

ちょうど10月の中頃から11月にかけて、塾に通う6年生の保護者にとってのつらい季節です。

子どもの受験校を決めていかないといけない時期ですから。

第1志望校をどこにし、併願校をどうするか。

成績を見ながらのギリギリの選択になることが多いと思います。

第1志望校A判定、併願校の第2志望校A判定、・・・

こんなことはほとんどありません。

(管理人の長年の経験からも、数えるぐらいしかいません。)

受験に「絶対はない」

灘や東大寺はA判定という基準そのものがあって無いようなもの。

この子は絶対に灘に合格するぞ、と思っていても、不合格になる子も出てきてしまう。

東大寺も同様です。

その年の入試問題の難易度、教科間の難易度の差、それが大きく合否を左右することは、普通にあります。

受験に、合格不合格に「絶対」はない。

これが、管理人が今までの経験から得た教訓です。

入試を前にして「目を輝かせている子」は合格する

で、もう一つの教訓。

それは、

この時期、目を輝かせて勉強に取り組んでいる子は、かなりの確率で合格する

ということ。

合格する子は顔つきが違ってくるのです。

偏差値の5点差ぐらいはひっくり返してきます。

こういったことも考慮して、受験校選びを考えましょう。

受験校選び、第1志望校と併願校を考える

第1志望校は外せない

以上述べたことから、志望校選びについて考えていくと・・・

親子で何としても合格を取ってきたい(第1志望校)学校は、受験リストからは絶対に外さない。

不安だ、でも行きたい、合格したい、

その思い、なんとしても叶えてください。

でも、思い、気持ちだけではどうしようもないことも当然起こります。

そのための併願校です。

➤ ただし、目標偏差値に10点以上足りない、とかいった状況で「それでも第1志望校を」というのは、さすがに無謀だと思うので、こういった場合は第1志望校自体を見直さないといけません。

そこで、併願校選びをどうするか

まず、よほどのことがない限り合格は取れるだろう、という学校を1校選びます。(もちろん、併願校ですから、日程を考慮しないといけませんが)…㋐

次に、㋐ほどではないが、それなりの合格率が期待できるところも入れましょう。…㋑

㋐を合格可能性80%以上とすると、㋑は60%ぐらい、そんな感覚でいいです。

どうしても合格を取りたい学校の合格可能性が40%としても、㋐と㋑を固めるのなら、第1志望校に全力で向かえばいいのです。

第1志望校しか受験しないという選択

中には、第1志望校しか受験しない、ダメなら公立、と完全に割り切って受験する方も少数ですがいます。

それはそれで全然問題ありません。

大切なことは、

受験に向けて全力で取り組んだかどうか、

というその1点のみ。

受験に向けて「全力で取り組んだ」経験は、将来に生かせます

全力で取り組んだと、自分も周囲も認めるような頑張りを見せた人は、この先また頑張れます。

よく、頑張りすぎて、伸びきったゴムのようになって、中学に入ったらもう伸びしろが残っていなかった、という話を耳にしますが、これとはちょっと違います。

確かにそのような状態になる子が散見されるのも事実のようです。

でも、そのような子に共通する部分を感じます。それは、受験生本人がずっと「受け身な姿勢」で勉強を「させられてきた」こと。親の言いなり、と言ってしまうと語弊がありますが、合格したいと口では言いつつ、目が輝いていない。スケジュールが勉強でぎっしりになっていて、常に宿題に追われている、勉強を少しも楽しめていない。こんな状態になって受験に臨むのは要注意です。仮に合格をとってきたとしても、その後が心配になります。

逆に、自分の中から湧き上がるもの、気持ちをもって取り組んで、力及ばず失敗した子は、まだまだ中学になっても伸びます。

悔しい気持ちを忘れずに頑張る、という子もいるのでしょうが、悔しいなんて気持ちはすぐに忘れるのが普通。

大半の子は、もっと冷静(?)で、自分の頑張りで、ここまでいけた、つぎはその先を目指す、ぐらいの気持ちのようです。

むしろ、挑戦できてよかった、幸せ!ぐらいの気持ちでいる子の方が多い気がします。

結果、第1志望に不合格だった子らでも、公立高校から灘リベンジ、東大寺リベンジといったことを起こします。

第2志望校や第3志望校に行った子達も、立派な大学に進む例がたくさんあります。

どこかで書いたと思いますが、中学受験は長い人生の通過点。

全力で走りきっても、そこで失敗したとしてもまだまだ先があります。

それを、絶対に合格しろ、などと、陰に陽に見えないプレッシャーをかけられた子は、いざというとき、極度に委縮し、緊張し、結果、失敗してしまいます。

あくまでも通過点。

そこにある、すこし高いハードル、それが中学入試。

これぐらいの気持ちで臨んだ方がうまくいくと思うのですが、いかがでしょう。

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