東大生、子供のころはどこで勉強しましたか?
STUDYHACKER 2015年3月6日(http://studyhacker.net/columns/todai-kodomo)
先日発表されたのは、自分の勉強部屋でも書斎でも、塾の自習室でもない、なんと、家庭のリビングという結果に。
(アンケート項目:子どもの頃、勉強していた場所は?解答:リビング48%『テレビ東京ザ・逆流リサーチャーズ』調べ)
「東大生の多くが子供のころリビングで勉強してた」といわれても、なかなかピンときませんよね。
リビングで勉強なんて、テレビの音や、会話など、騒音で集中できずにけっこう非効率的では?と思ったあなた。
逆に、うちの子もリビングで勉強させて一流の大学を目指すわ、なんて考え、リビングの環境を勉強しやすいように整えようとした方もいらっしゃる?
どうやら、それらは間違いらしいのです。
リビングでお勉強のポイント
それは、まず「適度に散らかっている」こと。
生活感のないリビングよりも、生活感のある、適度に散らかった部屋の方がそこで勉強する子どもの成績が伸びやすい(『御三家・灘中合格率日本一の家庭教師が教える頭のいい子の育て方』の著者である西村則康氏)そうです。
情報量が多い、生活感あふれるる部屋の方が記憶効率が上がること、さらに、様々なものが置かれていることで好奇心が刺激され、能動的に勉強する気持ちも生まれてきやすくなるということなんです。
そして、わが娘のことを書くと、彼女も勉強はリビング派でした。
狭いマンションながら、一応勉強部屋をあてがっていたのですが、一人で、部屋にこもってやるのが「怖い」「さみしい」などと散々文句を言って、リビングの隅っこに勉強机を移動しました。
ですが、家内が炊事をやったり、管理人である親父がテレビを見たりと、決して勉強に向いた環境ではなかった気がします。
しかし、彼女はそこで、普通に赤本を解き、間違い直しをし、と、黙々と(自分の部屋にいたときよりも数段頑張って)課題をこなしていました。
もちろん、集中と集中の間の息抜きは、母親と話をしたり、ぼーっとテレビを眺めたりはしていましたが、周りの目もありますから、いつまでもだらだらせず、4、5分で気持ちを切り替えてまた勉強に向かっていきました。
このように、自然な生活音があることが、リビング勉強のメリットで、先のわが娘の例でも分かるように、適度な雑音がある方が集中しやすいということは様々な研究によって明らかにされています。
日常にあふれる様々な雑音ーつまり環境音がある方が、図書館などの静かな環境よりも、作業効率が高まって、生産性が上がるという研究が、アメリカであるそうです。
(うるさすぎても集中できないですから、そのあたり、勘違いしないでください。)
リビングで聞こえるような、家族の話声や料理の準備をする音、食器を洗う音などの適度な環境音のもとで勉強や作業をすることは、非常にに集中できるようです。
これは、私たち大人であれば、何となく経験から分かりますよね。
ですから、リビングでお勉強というときも、騒音に神経質にならず、普段の生活そのままでいいのです。
(残念ながら、この勉強方法は、下の男の子ではまったく役に立ちませんでした。そもそも、家でほとんど勉強しなかった…^^; 集中できる時間は上の娘の3分の1もあったかどうか…
ですから、子供の性格によって、リビング勉強がいいかどうかって変わるみたいです。)
一点、注意すべきこと
ただ、好きな楽曲がテレビから流れてきたり、好きなテレビ番組を放送してたりするとそちらに注意が行ってしまって、集中できませんから、そのあたりは配慮してあげましょう。
ついつい口ずさんだり、その曲が頭から離れなかったりと、勉強にあるいは集中に支障をきたす虞が十分ありますから。
そして、これもポイントですが、お気に入りの番組は録画しておいてあげること。
週に1、2本程度なら許容範囲ですよね。
これを、塾から帰宅したときの夕食時や、勉強疲れが見えたときの気分転換のときなど、上手に親がコントロールして見せてあげましょう。
おまけ(自習室代わりに)
我が家の2人の子どもも、他の多くの教え子も、大学受験前は、よく外に自習に行きました。
だいたい聞くのは「スタバ」「マクド」
他に、駅ビルの食べ物屋さんのフロアにある飲食スペース(大きなショッピングセンターなんかに、今や必ずあるフードコート的なところ)。
そういったところで、何時間も粘って勉強することも多くあるそうです。
1人でやったり、友達と一緒に行ってやったりということを、みな言ってました。
集中できるそうです。
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