プレテストは受験すべき?
10月になり、いくつもの中学校で最近広く行われるようになってきたのが「プレテスト」です。
関西では、主なところで、大阪桐蔭や清風南海、近大附属、帝塚山泉ヶ丘、清教、武庫川女子、親和、桃山などで実施されます。
その多くは、中学受験者数の減少に伴う定員割れを少しでもなくしていきたいという危機感の表れから行われるようになったものです。
プレテスト、成績返却、親子面談などを通して学校になじんでもらい、親近感を持ってもらって、少しでも入学の可能性を持ってほしいという学校側の熱意の表れなんですね。
プレテストの効用1
もちろん、プレテストを受験したことで、必ずしも合格可能性が上がるわけではありません。
しかし。
学校が入試本番の成績結果で合否を決めていく際の合格最低点の処理に影響を及ぼすこともあるという話は耳に入ってきます。
プレテストでそこそこ優秀な成績だった子が、本番の試験で合否ラインのきわどい場所にいたような場合、学校側は、次のように判断する場合があるということです。
「この子はプレテストも受験し、説明会にも来てくれて、うちの学校に入学したいという意志が強そうだ。
プレの結果はよかったから、できれば合格させてあげたい。」
「では、合格最低点を、その子のラインまで下げた場合、実入学者がどの程度になるか再検討しましょう。」
実際、こういうやり取りがあるかどうかは知りませんが、あとで入試担当の先生に
「(その子を)合格させたいので、合格最低点をなんとかそのラインまで下げました」的な話をお聞きすることはよくあります。
一部の学校では、プレテストの成績を重視し、条件付きで、合格を確約するようなケースもあるようです。
ただ、こういった約束が仮にあったとしても、その情報は決して保護者には伝わってきません。(それどころか、塾の中でもそういった情報は最高機密。一般の教師には教えないのが普通です。)
あんまり、暴露めいた話をつらつら書くと、業界を混乱させてはいけないので、この程度にしておきますが・・・(^-^;
あくまで、噂話です。
プレテストの効用2
それはさておき、プレテストの実際的な効用も書いておきます。
1つは、志望校で、実際の入試を受ける前に、練習ができること。
五ツ木・駸々堂の模擬テストも、受験したい学校で受けられますから、そういう意味では、プレテストと同様の効果があるかもしれません。
ですが、五ツ木模試の場合は、監督はアルバイトの学生がほとんど。会場の雰囲気も、入試本番からほど遠いもの。
それに対して、学校が行うプレテストは、各学校の先生が教壇に立ち、試験監督をして実施しますから、より本番の入試に近い雰囲気の中で行われます。
そして、問題内容も、その学校の先生が自ら作成しているものを使いますから、この点でも本番の練習になります。
2つ目は、成績の処理
より本番に近い雰囲気の中で行われるテストで、どの程度点数が取れるのか、受験した中でどの程度の位置にいるのか、こういったことも返却される成績表で知ることができます。
普段、塾のテストでそこそこの成績を上げている子が、実はあがり症で本番に弱そうだ、とか、激しく緊張する性格だったとか。
そういった情報は、入試本番までわかりづらいものです。早期発見で、対処方法を考える時間的余裕ができます。
2015年のプレテスト日程
最難関校を目指す人に受験してほしい学校と日程を列挙しておきます。
可能であれば受験しておきましょう。
10月24日(土) 近大附属
11月14日(土) 清風南海
12月5日(土) 大阪桐蔭
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