
女子の併願に関しては、以前の記事で紹介しました。(「2016年度女子併願パターンは?」)
今回は男子の併願パターンについて、思ったことを書いていきます。
あくまで第一志望重視で併願パターンを!
核になる学校は、いわゆる難関7校。灘,甲陽,東大寺,洛南,大阪星光,洛星,西大和で、あくまで、これら7校を第一志望と考えるパターンです。
六甲、高槻や清風南海、大阪桐蔭、帝塚山に奈良学園,清風,明星といった中堅上位校も押さえておかないといけません。
そこで、入試カレンダー(簡略版)を見てみましょう。
1日目(1月16日)
灘(1日目),甲陽(1日目),大阪星光,洛星
1日目(1月16日午後)
大阪桐蔭(前期),帝塚山(1次B),清風(前期プレミアム・理Ⅲ選抜),明星(A日程午後)
2日目(1月17日)
灘(2日目),甲陽(2日目),西大和(午後),清風南海(午前),大阪桐蔭(中期・午後),奈良学園(B日程),帝塚山(2次A・午前)
3日目(1月18日)
東大寺,洛南,奈良学園(C日程),帝塚山(2次B・午前),清風(後期チャレンジ),明星(B日程)
大阪桐蔭(後期・午後)
4日目(1月19日)
六甲(B日程),清風南海(B入試),高槻(中期),清風(プレミアム最終選抜)
それ以降
1月20日 大阪桐蔭(後期特別・午前)
1月21日 洛星(後期)
1月22日 高槻(後期)
主な学校を書き出しました。
併願校を決めていくポイント
併願校を決めていくポイントとしては
・1日目午後受験するかどうか?
・2日目、西大和受験の際午前受験するかどうか?
・最難関校の「はしご」をするかどうか?
・特に今年の場合、2日目の清風南海をどうするか?(灘・甲陽受験組には関係ないですけどね。)
こういう点を考慮して併願パターンを決めていくといいですね。
もちろん、現時点、および今後の成績の出方いかんで決めないといけません。
偏差値60そこそこで最難関7校だけをはしごするのは危険を伴います。
男子併願推奨パターン
Ⅰ 灘本命
灘 → 灘 → 西大和 → 洛南または東大寺 → 六甲Bまたは高槻,清風南海 → 洛星(後期)
西大和を入れていくとけっこうハードになりますから、2日目の西大和を外してもいいでしょう。
洛南、東大寺、西大和を比較検討し、西大和に軍配が上がるのなら、3日目削ってでも体力・精神力の続く限り2日目を頑張らないといけません。
4日目は地理的な要因で決めれば問題ないでしょう。
Ⅱ 甲陽本命
強気の例
甲陽 → 甲陽 → 西大和 → 洛南または東大寺 → 六甲Bまたは高槻,清風南海 → 洛星(後期)
普通の例
甲陽 → 甲陽 → 西大和 → 洛南または東大寺(または清風など) → 午後、大阪桐蔭 → 六甲Bまたは高槻,清風南海 → 洛星(後期)
確実な押さえをどこで入れていくかが問題になるでしょう。
3日目の清風や大阪桐蔭あたりで安心を取るか、4日目にもう一度勝負をかけるか。ただ、4日目(甲陽結果発表後)は精神的にきつくなることも考慮しないといけません。
Ⅰ、Ⅱのいずれの場合にも、須磨学園の併願が考えられます。
Ⅲ 大阪星光・東大寺・西大和が本命
「星光 → 西大和 → 東大寺」を軸に受験パターンを考えるか,
「星光 → 西大和or東大寺」で受験パターンを考えるか。
Ⅲ-1 星光 → 清風 → 西大和 → 東大寺 → 洛星
Ⅲ-2 星光 → 清風 → 清風南海 → 東大寺
1日目午後の清風は、明星,帝塚山,大阪桐蔭でも構わないのですが、確実に押さえられるところを受験(最悪の場合,入学することを考えて選びます)。
どの学校もこれより後に入試がありますから、別にここで受けなくても・・・と考えがちです。しかし。
早めに一つ合格をもらっておくことは精神的にも余裕ができます。
仮にそれ以外の上記学校にすべて失敗したとしても、最後ダメもとで高槻や洛星にチャレンジできます。
こうやって最後のチャレンジをものにしてきた子も少なくありません。
2日目は、清風南海を3科で受験し、大急ぎで西大和に向かうことも可能です。
が、3日目以降の入試を考えて、体力温存のため、どちらかに絞るのももちろん「あり」です。
清風南海は活用できるか?
併願受験を考える場合、最難関7校のうち灘・甲陽以外の受験生としては、せっかくの機会ですから2日目の清風南海も受験しておこう、というのは自然な流れです。
もちろん、午後からの西大和に備えて体力・精神力を温存したいため、受験を見送る方もいるでしょう。
しかし。
管理人の読みでは、男子だけでかなりの数の受験生が2日目の清風南海に殺到すると考えられます。
単純に受験生が増えるだけでなく、合格者数も当然増やすでしょうが、受験生が多くなってくると、ちょっとしたミスが命取りになりがちです。
このため、例年であれば軽く合格が取れる層が不合格になる、この可能性は高いと思います。
ですから、仮に清風南海を併願受験するとしても、「そこで確実に押さえて」とは考えない方がいいでしょう。
やはり、初日の午後を有効に活用し、2日目の清風南海は「合格したら儲けもの」ぐらいの気持ちでスケジュールを立て、そのつもりで試験に臨みましょう。