
6年生、秋からの受験対策
進学塾に通っていたら、夏休みを過ぎても塾のカリキュラムに沿って、通常の授業を受け、特訓講座や志望校別の講座に参加して、そこで問題を解き、テストを受け、課題をこなしていくことが、志望校対策になっていくことでしょう。
塾もそう考えて授業を行ってくれている(はず)。
ですが、中には
・そもそも塾に通っていないけど、受験はする
・成績が志望校に少し届かず、塾に通っていても改善されないので、秋から家庭でさせる
などなど、塾に頼らず受験する方も、多くはないですが、実際いらっしゃいます。
そこで、そういった「塾に頼らない」受験生も想定して、秋からの対応方法を簡単に書いておきます。
9月~10月は知識の総まとめ
といっても、そればかりでは実戦力が落ちてしまいます。総合問題を週に2本ずつこなしながら、単元別に総復習を大急ぎでやるのがいいでしょう。
総合問題で自分の得点できないところを探りながら、その苦手な単元を中心に復習を繰り返します。
★ 総合問題で何をさせていいか分からない
仮に9月と10月の2か月間、毎週2つずつ総合問題をする、ということになれば、2つ×8週=16本の総合問題が必要になります。
普通のご家庭でこれを準備するのは不可能に近い…
もし、現段階でひととおりの内容が終わっているのでしたら、入試問題をこの演習で使うといいと思います。入試問題は書店やアマゾンで入手できるはずです。(みくに出版が出している「中学入学試験問題集シリーズ」がおすすめです。問題が多いので、すべてやる必要は全くありません。)
当サイトまでご連絡をいただければ、さらに有益なアドバイスもさせていただけるかもしれません。
苦手な単元の復習は、やり慣れたテキストを、解説も含め、隅から隅まで見直すこと。
秋は学校によっては運動会があったり、修学旅行があったりと、行事の多い時期。体力をうまく維持しながら進めましょう。コロナの影響がどうなるか分かりませんが、受験生は自分のやらないといけないことにしっかりフォーカスして進めていきましょう。
塾の公開模試などにも参加しよう
大手の進学塾では、毎月のように公開模試や志望校判定のテストが実施されていますから、こういったものにも積極的に参加するといいですね。
ただし、テストの結果や合否判定に踊らされてはいけません。
あくまで、第1志望の学校に向けて何が不足しているか、また、自分の相対的な位置を知るために受けることです。
判定が思わしくないとき、親子とも焦ってしまって、それまでのペースを大きく崩すこともあるので、対応を間違えないように、特に親は冷静になることが大切です。(ここを間違えたら、外部テストを受けることで成績がガタガタになってしまい、第1志望校受験どころではなくなってしまいます。)
個別指導や家庭教師が役に立つのもこの時期
そして、どうしてもうまく点数化できない単元があるときは、個別指導や家庭教師を考えてもいいですが、このときも、主導権を渡してしまわないこと。
あくまでも第1志望校に向けて「何が不足しているか」「何をすべきか」を担当する先生とよく相談し,必要なこと,必要な部分のみ頼ること。
ここでプロがかかわることで、今まで低迷していた教科の得点が急激にアップすることもよくあることです。
合格点にあと30点不足!
秋になれば、赤本を使っての過去問演習なんかも入れていきたいところです。
ですが、時間を計っていざやってみたら、合格点どころの話ではない、こういったことも普通にあります。
そこでも焦ってはいけません。
冷静に答案を分析し、入試までの残された期間を、どの教科にどれぐらいの時間費やすべきか、弱点、点を落としたところにどれぐらいエネルギーを注がないといけないか、こういったことを冷静に、客観的に見ていきましょう。
そして「ここだ」というところに「時間」と「お金」といったリソースを費やしていきます。
立体の切断がどうしても苦手だけど、志望校では出題されそうだ、という状況なら、少し時間を費やして押さえるべきところをしっかり押さえておく。
自分で、あるいはお父さんやお母さんと一緒に克服するのが難しそうなら、家庭教師や個別の先生を頼るのもあり。こういった場面でこそ「時間」「お金」を費やしてもいいじゃないですか。
塾に通っている場合、塾の先生に頼りたいところです。ですが、塾の先生を頼っても思うように、こちらの希望通り動いてくれる保証はありません。もちろん、できることはやってもらえるでしょう。ボクも長らく塾講師をやっていましたから、こういったご相談があった場合はあれこれ動きました。でも限界があります。講師一人当たりで50人も60人も抱えているのが普通です。保護者の方が思っているほど、十分なケアは期待できません。
親ができることは、できるだけ早く子どもの状態を掴み、志望校に向けて一番いいと思う方法を見つけ出し、実行してあげることです。
もう一つ、最後に大切なことを書いておきます。
受験は受験生本人とそのご家族のものです。これを絶対に忘れないでください。
通っている進学塾に頼り切っていたら、その大切な部分を見落として、「塾の先生がこう言うから」などと目指す方向を見失ってしまうケースが出てきます。
今、子供にとって何が最適か、どこに向かって進んでいくべきか、それを子供と一緒にしっかり考え、塾の先生が言うことが「もっともだ」という結論になったらそれに従ったらいいと思うし、「いや、うちはこうさせたい」という強い気持ちがあれば、それを塾の先生にはっきり伝え、さらなるアドバイスをもらえるようにしてあげること。
進学塾に通わず、または塾をやめて背水の陣で受験に臨んでいく場合でも、向かっていく方向をしっかり見定めて、今できることに全力を注げるように持って行ってあげてください。
そして、悔いのない受験最後の数か月を過ごさせてあげてください。

当サイトの管理人も、週4日は個別指導で算数を指導しています。
家庭教師もやっていますが、オンラインでの指導もやっています。
インターネットを使っての指導になるので、子供は自分の家で、自分の勉強机で、ネットにつながったパソコンかタブレットがあれば受講できます。
映像授業のような一方通行ではありませんから、一方的に授業だけ進むということもありません。
たいていは進学塾でやった内容の確認や補強、苦手部分の克服という形で利用いただいています。
1コマ30分3000円から。と、思いっきり宣伝になってしまいましたが、ぜひご利用ください。
(国語の指導も、ベテランの国語講師が担当して行っています。)
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