中学受験に塾は必要ですか?1

進学塾を使って中学受験

中学受験、塾の課題もこなしながら弱点克服できますか?

中学受験は最後まで塾に頼った方がいいのでしょうか?

恐らく、大多数の中学受験を考えている保護者や塾で働く人たちは、無意味な質問だと切って捨てるでしょう。
愚問とも取れる質問をしたのには、もちろん理由があります。

よく、受験学年である6年の保護者から相談を受けます。

「○○中学を目指しているのだけど、塾では弱点の対策とかやってくれないし、かといって家庭教師や個別指導で対策しようにも時間が自由にならない。宿題も多く、やっていかないと子供が塾の先生にひどい仕打ちを受ける。どうしたらいいかしら。」

そこで、管理人は次のように答えることにしています。(もちろん、子供の状況で多少言い方は変えますが。)

「まず、塾の先生に相談して、出来る限り(その子にとっての)不要な課題を減らしてもらいなさい。
その上で、苦手な単元を強化するため、プリントなどをもらうか、テキストのやるべき箇所を指示してもらいなさい。」

”まずは、今出されている課題を全部終わらせなさい”

塾の先生は、受け持つ子供たちに、画一的な課題を与えておけば、管理も楽だしクラスの指導もしやすくなるので、別課題をあれこれ理由を付けて拒否する傾向があります。たとえばこんな風に。
「今出してある課題がきちんとできたら考えましょう
頑張って課題を消化したら、次は
「消化するだけだったら何にもならない。きちんと理解して使えるようになるまでやりましたか」
とか、
「他の教科はまだ出来ていないのではないですか?」とか。

もちろん、本心からそう考え、それがその子のためだと本気で思っている講師の先生もいるかもしれません。
ですが、「では、あなたのお子さんにだけはこの課題を出してほかの課題はなしにしましょう」とかは、まずならない。
粘れば、課題はもらえるかもしれませんが、先生からすれば「勝手にやっておけよ」です。
ただ、大人なので、「分からないことがあったら質問させてくださいね」ぐらいは言ってくれます、社交辞令で。
真に受けて質問に持っていくと、「今ちょっと忙しいから後で」の永遠にやってこない「後で」を言われるか、忘却の彼方において行かれるかです。
運よく質問できても、1、2問。そこで先生のセリフ。「おまえ、宿題はちゃんとやったんだろうな。」

でも、塾の課題に追われて、苦手克服まで手が回らない…

そんなやり取りをしているうちに、夏休みも終わってしまいます。そして、子供の学力は、多少は伸びるかもしれませんが、親が期待するほどではない。まわりと同じことをしていたら同じように伸びるかも知れませんが、それだけです。相変わらず志望校は遠くにあります。

もちろん、塾によって、または、担当の先生によって、温度差はあります。ですが、基本、塾ではそこまで個人をみてくれません。
(塾の先生の名誉のために一言書いておくと、担当のクラスや担当の生徒が多すぎて、ひとりひとりに関わっていくことがほぼ不可能ということもあります。)

本気で第1志望校を目指すなら「塾をやめる」という選択もあります

では、どうすればいいか?

本気で○○中学を目指すのなら、塾をやめさせてちゃんと親が見てやればいいのです。
不足分を家庭教師か個別指導に頼ればいい。

合格のためにやるべきことは決まっているから、あとは教材をどうするか、カリキュラムをどうするかだけです。
ま、そこが大変で、親が自力でやるのはけっこうつらい。そこで仕方なく、また塾に頼らないといけなくなる。
悪循環は続きます。

(続く)

進学塾に通わずに中学受験にもどる

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