大学入試センター試験に代わる新しいテストの概要が見えてきた

大学入試センター試験に変わるテストの試案

読売新聞に次のような記事を見つけた。
大学入試センター試験に代わる新しいテストの概要、というか、叩き台ですね。

文部科学省は16日、大学入試センター試験に代えて2020年度から行う新テストの実施方針案を公表した。

名称は「大学入学共通テスト(仮称)」とし、従来のマークシート式のほか、国語と数学で記述式問題を取り入れる。英語は実用英語技能検定(英検)など民間の資格・検定試験を導入するが、20年度からの全面導入案と、23年度まではセンター作成の問題と併存させる2案を示した。大学、高校関係者や一般の意見を聞いた上で6月にも実施方針を確定させる。

実施時期は1月中旬の2日間。対象は現在の中学3年生以下で最初は21年1月となる。出題は現行と同じ6教科30科目としている。

新テストは、知識重視から、思考力、判断力、表現力重視に転換し、答えのない課題に取り組んで解決を図ることができる人材を育成するのが狙い。共通一次試験に代わりセンター試験が導入されて以来、約30年ぶりの大学入試改革になる。

国・数に記述式、英は民間活用…大学新テスト案~読売新聞

どこが変わるのでしょう?

これを読む限り、英語以外の教科は、今までのセンター試験っぽく、国語と数学はこれに記述式の問題が追加される模様です。

英語は「英検」などの、民間の資格試験を最終的には導入する。ただ、時期については現場の意見などを尊重して決める、そんな方向のようです。

「思考力」「判断力」「表現力」の3つを知識より重視すると受け取られがちでしたが、これを見る限り、知識もちゃんとテストしてくれるかも。

知識を軽視する試験は実施すべきではないと思うが・・・

だいたい知識という土台があってこその「思考力」「判断力」「表現力」ですから、その知識部分を軽視するようなテストであっていいわけはありません。

各大学個別に出題する二次試験、それぞれの大学の威信をかけて、本当に力のある学生、これから伸びて行くであろう学生を入学させられるいいわけは問題を作って欲しいと思います。

また、今まで多くの私立大学で導入されてきたAO入試ですが、2020年以降は多くの国公立でも導入される方向に進んでいるようです。

もちろん、それをすべて否定はしません。

ですが、よく耳にする話があります。

高校卒業程度の学力が備わっていない、もっと言えば中学卒業程度ぐらいの学力で大学生になってしまった生徒を受け入れた大学が、中学や高校で習うような基礎学力のための講座を開設しないといけなくなった、みたいな。

そのような学生が増えれば、当然大学自体のレベルが下がるし、日本の将来が危ぶまれます。

できれば、ちゃんと勉強した生徒、目標に向けて努力を続けた生徒も評価される入試であってほしいと思います。

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