算数力を伸ばすパズル本

算数ができる子に育ってほしい

算数の実力をしっかりつけて、第1志望校に合格したい。
中学受験を考えている保護者の方は、当然そう考えるでしょう。

ではそのために何をしないといけないか、という話になると、途端に
「すべて塾にお任せです」という方が非常に多い。

ですが、塾に頼り切っているだけでは思うように子供の算数力は育ちません。

塾の課題を確実にやっていかせる、とか、時間管理を親がこまめにやっていくといった、家庭でのフォローは不可欠です。

ですが、そもそもの問題として、子供の頭が「算数脳」になっているか、塾に通わせる以前の段階でのチェックもしてください。

子供の算数脳を鍛える

計算が速く正確にできる、とか、算数の各単元の基本的な問題は解けるようになった、というだけでは、まだまだ不十分。
基本的な問題ができる、ということと応用問題や発展問題が解ける、ということの間に立ちはだかる高い壁を越えていかないといけません。

そのために必要なのが「ひらめき」や「柔軟な発想」「発想の転換」になることも多いのです。

そこで、そういった発想やひらめき力を少しでも磨いておけたら、大きく算数攻略の道が開けるはず。

発想力やひらめき力を「鍛える」

そのために役立ちそうなパズル本をいくつかご紹介します。
(Amazonにリンクしています。)

宮本算数教室の教材 賢くなるパズル

入門編1、入門編2、基礎編1、基礎編2などいくつものパズル本が出回っています。
宮本算数教室は、ご存知の人も多いと思いますが、直接算数のテーマを扱わず、自分の頭でできるまで考えさせるパズルを学ばせることを中心に指導し、首都圏の最難関の学校に多数合格者を出している塾です。その中で扱われるパズルの「入門」編、「基礎」編がここで紹介した書籍です。
宮本算数教室の教材 賢くなるパズル―入門編

賢くなるパズル 入門編2 (宮本算数教室の教材)

賢くなるパズル 基礎編 (宮本算数教室の教材)

賢くなるパズル 基礎編2 (宮本算数教室の教材)

幼稚園の年長あたりから使えるようですが、ボクは小学校1年から3年あたりでこれらを仕上げておくのでもいいと思います。

図形感覚を身につけておきたい

図形感覚は小学校低学年までに少しでも身につけさせておきたい感覚です。ですが、身の回りにはなかなかふさわしい題材は転がっていません。そこで、パズル本の出番です。

楽しみながら図形に関する大切なことを身につけていきましょう。

おりがみで学ぶ図形パズル

切りがみで学ぶ図形パズル

問題の着眼点を鍛えたい

宮本算数教室では、「小3の1年間はパズルしかやらせないのですが、これが算数の導入には非常に効果的です。算数のセンスを磨き、集中力、慎重さ、粘り強さを養うのに役立っています。」ということで、大切なのは「ひとつの問題に対して10分間集中して取り組める姿勢」だそうです。このパズル本を上手に使って、算数のセンスだけでなく、集中力や粘り強さも身につけましょう。

強育パズル 道を作る (考える力を育てる)

強育パズル 空間把握力と着眼力が伸びる! ビルディングパズル 【小学校全学年用 算数】 (考える力を育てる)

算数脳を鍛えることは、数学に備えることでもある

算数ができることは、中学受験では非常に大切なことです。
ですがそれだけではありません。

一般的な(難関ではない)私立中学でも、数学の進度は速く、公立の中学校で3年かけてやる内容を2年か、遅くとも3年の夏前には終了させます。

ここまでのスピードで進むことができるのは、生徒の学力が一定以上に揃っているからで、中学受験のために算数を頑張ってきたからとも言えます。

ある程度の算数脳が育っていれば、数学の理解力も上がります。(もちろん、最初期に学習する正負の数や文字式は数多く練習させられますが。また方程式の立式で苦労することはあります。簡単な方程式の応用では、答えが先に出てしまうので。)

数学で後れを取らない、だけでなく、数学の理解を深めていくためにも、算数はしっかりやっておいた方がいいし、それどころか算数脳を鍛えておくことで、多少複雑な問題に対しても対応できるのです。

ですから、中学受験する・しないに関わらず、算数の基本事項をしっかりやっておくことと、算数脳をつくっておくことをお勧めします。

記事が気に入ったら「いいね」してください!