最難関中学を目指す女子が選ぶべき学校は?(共学中編)

共学校で、女子最難関の学校を考えましょう

首都圏だったら女子最難関の選択肢はたくさんあります。ですが、共学校だったら関西も負けていません。
洛南や西大和も共学校なので、選択肢に入ります。

他にも、大阪桐蔭や開明、金蘭千里など選択肢は広がる一方ですね。

関西の難関女子の選択肢は?

女子が行く関西最強共学中学校はどこか。

日能研の結果R4の偏差値を基準に、順に見ていきましょう。
(2次や後期は省略しました)

関西の共学中学校

1位 西大和(68)

2位 洛南専願(67)

3位 清風南海スーパー特進(63)

4位 須磨学園Ⅰ(57)

5位 白陵(55)

6位 大阪桐蔭英数選抜(54)

6位 帝塚山英数(54)

西大和

最近東大シフトが目立ってきた西大和ですが、医学部志向も強くなっています。
西大和の特徴は、中学3年間は男女別クラスということです。

よく聞く話だと思いますが、中学程度だと男子と女子でかなりの差があります。
つまり、女子は中学に入る前ぐらいから精神的に大人に近づいていきますが、男子はいつまでも子供のまま。
これがそのまま成績に反映されることが多いのです。

そこで、男女を別クラスとすることで、それぞれの成長度合いに応じて指導ができるという利点があります。

西大和に行った女子の保護者が、高校も男女別にやってほしいと望んでいる、と聞いたことがあります。
でも、安心してください。

男子は、そのうち女子に追いついてきます。

ですから、高校から男女混合クラスにするというのは間違いではないでしょう。

それにしても西大和に入学する女子たち、そうとう力をつけているのでしょうね。

西大和、2020年度の大学実績は

東大53、京大52、阪大25、神戸29、国公立医学部医学科が42となっています。

学校が出しているデータだけでは、男女比は残念ながらわかりませんが…)

洛南

専願受験でこそ西大和よりも偏差値を下げています(1ポイントだけです)が、併願受験だとめちゃくちゃ難しくなります。残念ながら日能研のR4には記載されていませんが…

大学入試に関しては、言うまでもありませんが、素晴らしい実績を残しています。

中学受験で入学した女子たちもがんばっているのでしょうね。

洛南、2020年度の大学実績は

東大16、京大52、阪大21、神戸18、医学部医学科は、東大理Ⅲが3、京大医・医が8、阪大医・医が5など。

清風南海

管理人が以前書いた記事「清風南海中学校は「泉州の灘」になれるのか?」。

清風南海について管理人の思うところは、ここに詳しく書きました。

ぜひご一読ください。

清風南海、2020年度の大学実績は

東大6、京大28、阪大33、神戸20、国公立医学部医学科が49となっています。

須磨学園

ここ数年、めきめき大学実績を上げてきた学校ですね。

入試の難易度も、B日程で受験したら日能研のR4で64ぐらいと、異常に高くなってきています。

研修旅行が豊富なこと、大学受験に向けてのサポートが手厚いこと、部活や学校行事に全力を出しながら、勉強まで一生懸命できる環境、そういったことが支持されてきた結果のようです。

須磨学園、2020年度の大学実績は

東大6、京大26、阪大36、神戸45、国公立医学部医学科が19となっています。

大切なことは「学校選び」?

女子校編にも書いたことですが、大切なことなので、重ねて書いておきます。

偏差値を基準にして学校を選択するということは、もちろん大切です。

進学先が上位の学校ということになれば、それだけ「難関大学に進学する可能性」が高くなりますからね。

ですから、入試直前は、ある程度偏差値を頼りに、第1志望校、第2志望校、…と、少なくとも「どこも合格が取れなかった」ということがないように、受験日程を考えてあげないといけません。

ですが、管理人がこれから中学受験を迎えるみなさんにお願いしたいこと、それは

「まず行きたい学校を決めて、その学校を好きになってほしい」

ということ。

偏差値が高いからその学校に行く、というのではなく、その学校に行きたいからそこまで偏差値を上げる。

例えば、女子の最難関の一つ「洛南」を例にとれば、

洛南は女子の最難関→合格すればみんなに自慢できる
➤ この場合、洛南じゃなくても、「偏差値が高い」学校ならいいということになる。

そうではなくて、

洛南のことを詳しく知る→洛南が好きになった→洛南に入学したい
➤ この場合、洛南に行きたいからそれに向けて準備していくということになります。

そして、多くの学校の先生の言葉を借りれば、

入学した後の成績は「この学校に入学したかった」という思いが強い生徒ほど上位になる、決して「入学した時の成績では決まらない」

ということです。

洛南を目指した「小さいスイマー」の話

かつての教え子に、どうしても洛南に行きたいという女の子がいました。洛南を希望した理由は「水泳が強いこと」。その子は小学校時代水泳に関してはかなりの力を持っていたようで、地域の大会では常に好成績を収めていました。受験のため6年では本格的な練習はいったんストップしていましたが、それでも週に2.3回は泳いでおかないと頭の回転が悪くなるといって、勉強の傍らスイミングに通っていたようです。もちろん、勉強でも一切手を抜くこともなく、ひたすら洛南を目指し難しい問題までこなしていました。

合格が決まって顔を見せに来てくれたとき、「これで思いっきり泳げる」と最高の笑顔をみせてくれました。

こんな風に両立できるケースはそう多くはないと思います。ですが、「どうしても合格したい」という強い気持ちは、受験にとっては力強く作用することは間違いありませんね。

関西最難関女子中学」はこちらです。

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