
2016年度東大合格者数94名、そのうち理Ⅲに20名
また、京大医学部医学科合格者数25名の灘中学・高等学校。
今更ながら
2016年度の灘中学校入試結果をみておきましょう。
2016年度灘中入試結果
639名受験して、合格が239名。
実質倍率2.67倍というのは、昨年度よりやや高いが、2014年度の2.97倍と比べると、かなり落ち着いた感じになっています。
合格最低点は、500点満点(算数・国語各200点、理科100点)で297点とやや低め。
ここ3年は、300点を少し超えたところでの勝負でした。(4年前は362点と、異常な高さでした。)
各教科を見てみると、
国語は200点満点で、合格者平均が133.1点
算数は200点満点で、合格者平均が115.9点
理科は100点満点で、合格者平均が71.7点
灘中入試のポイント
灘に合格しようと思ったら、まず何をおいても算数ができないと話にならない。
多くの受験生やその保護者の方はそう考えています。
それどころか、多くの塾の先生たちも同じように考えています。
ですが、よく考えると、国語や理科で人並み(もちろんここで言う人並みとは、灘受験生としての人並みということ)の点が取れないと、算数でかなり頑張ったとしても、理科や国語の、特に国語の穴埋めはできません。
ですから、小5が終わるまでに、国語で点が取れる、少なくとも足は引っ張らない程度にできるようになっておかないと話にならないのです。
ですが、現実は逆で、
算数がめっちゃできるから灘に行かせたいと塾の先生やご両親が思ったときが、すでに6年の5月の連休あたりということが多く、では教科のバランスは、という話になって
「国語、めっちゃ足引っ張ってるやん」ということに気付くのです。
そしてそこから地獄の国語特訓(もちろん、算数や理科も人並みに宿題せねばなりません)が始まります。
間に合わないことも多く、算数ができていたのになあ、と泣く泣くランクを下げて受験、ということも多いのです。
灘中入試 仁義なき戦い
関西の各塾では、灘中合格人数を必要以上に競っています。
浜学園 83名
日能研 66名
希学園 45名
馬渕教室 35名
能開センター 15名
ホームページで確認できる合格者数は以上の通り。
その他、サピックス 27名ですが、これは東京方面からの受験生が多いからですね。
で、どうして仁義なき戦いかというと
優秀な生徒の奪い合い、優秀な生徒の引き抜き、忍者クラス、隠れweb授業などなど
一度でも塾の模擬テストを受験した一般の生徒で成績優秀だったら、電話や案内状攻め。
格安で灘中希望者対象の講座に招待(これが忍者クラス)、特待生として無料でweb授業を受講できるようにする(隠れweb)など、別に生徒を囲い込まなくても、入塾の手続きさえしてもらえれば、合格したときに1名としてカウントできる。
浜の忍者クラスは、今までにもインターエデュなど掲示板でたびたび話題に上がっていましたが、今年は馬渕の隠れwebがけっこう叩かれていました。
希学園や能開センターなどは、むしろ逆で、自分のところの生徒が、他塾に行かないように「囲い込み」に必死です。(だからイベントが多く拘束時間がやたら長い)
塾の発表する合格実績はどこまで信頼できるのか?
1人で2つも3つも塾を掛け持ちする生徒も多く見てきた管理人として、これから塾を決めて中学受験をしようと考えている保護者の方にアドバイスできるとすれば
塾の情報操作に踊らされず、自分の目でしっかり塾を見てきて、一度信頼した塾では何があってもがんばるぞ!ぐらいの気持ちでいて欲しいということです。
関西の進学塾と合格実績にもどる