
宿題をごまかす子
塾の新学期の授業が始まり、新しい学年、新しいクラスで、子供たちも目を輝かして授業に臨んでいる、はずです・・・
ですが・・・
中にはそうでない子もいます。
新5年生の授業で・・・
1回目の授業が終わり、2回目の授業までの宿題や、暗記すべき内容が描かれたページを指示、来週までに頑張ってやって来るんやで、と子供らを送り出します。
そして2回目の授業。
殆どの子は宿題もしっかり仕上げ、暗記テストもほぼほぼのでき。
宿題の確認テストも8割、9割以上の出来。
最初の宿題ということで、みんな張り切っているようです。
その中の一人の男の子、暗記テストが100点満点で10点、確認テストも100点満点で30点。
宿題ノートをチェックすると、最初から最後まで丸ばかり。
前に呼び出して話を聞くことにしました。
「宿題のノート、○ばかりなのに、確認テストできなかったのはなぜ?」
問い詰めるのはよくないので、やんわりと聞いてみます。
「・・・」
「暗記するとこも、この前話しておいたよね。」
「・・・」
「ま、ええわ。次からちゃとやんねんで」
と言うとすでに半ベソ顔。
次、ちゃんとやって来るか(完璧にできなくてもいいので、自力で少しでも頑張ってきてくれるかどうか)様子見です。
すぐにお母さんから電話が・・・
ところが、授業終了後ほどなく、おそらく迎えに来ていたのでしょうお母様から、電話です。
「ちゃんとやったと本人は言ってます。」
「暗記テストができなかったのは、やるところを間違えたと本人は言ってます。」
えっとですね、暗記をやるところを間違えたなら、仕方ありません。
ですが、宿題ノート完璧、確認テスト30点は、お母さん、どう説明されるのでしょう?
初回の授業で、どの子も指示をしっかり聞いてやってきてる中、その子だけ「やるところを間違えた」。
宿題のノートにしても、おそらくちょっと目を通せば、「ちゃんとやっていない」ことはお母さんにもわかるはずです。
自分の子をよく見てあげてください
実は、最近このようなケースが多い、と同業者と話をすると感じることが多いのです。
塾で注意をされて、家に帰る。
塾の先生から、塾でこういうことを本人に注意しましたと電話がかかってきたり、今回のようにテストの結果が悪いのを親が見つけたりする。
親が子供を問い詰める。「あんた、どういうことよ、これ!」
そこで、子供は「都合の悪い部分は伏せて」親に説明する。
子どもの説明を聞いた親が、すぐに塾に電話をしてくる。
そういうときの口調はみなさん同じで「うちの子は悪くない。」
その後、延々と「言い訳」をする。
こういう状況にある子供は、ごめんなさい、いくら塾に通っていても伸びません。
だって、成績を伸ばすための基本的なことができていませんから。
お母さん方にお願いしたいことがあります。
まず、子供の状況を、冷静に観察してください。
特に、口うるさいと自認されているお母さん、子どもはウソをついて自分を守ろうとします。
(実は、うちの子もそうでしたから)
子どもの言い分と、塾側の言い分をよく聞いて、冷静に判断し、子どもに至らない部分があったときは、
問い詰めていくのではなく、「こうやってやって行こう」と一緒に頑張る姿勢を見せてあげてください。
ここに書いたのは、口の達者な、一見よくできる(今まではできていた)男の子に多い症例です。
5年で、やっていく内容が急に難しくなったりすると、今までの適当な勉強では通じなくなります。
そのことを理解して子供に接してあげてください。
双方の話を聞き、冷静に判断して、塾側に非がある場合ももちろんありますから、その時は、担当者なり、校舎の責任者なりにきちんと話をしてみてください。
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