
今はやりの「スマ勉」。
スマートフォンを使って勉強することをこう呼ぶらしい。
今朝の「とくダネ」で大々的に取り上げられていました。(学びの常識を変える「スマ勉」 その真相を直撃!)
この「スマ勉」、本当に成績は上がるのでしょうか?
スマ勉とは?
スマ勉とは、勉強をする際の補助アイテムとして、スマートフォンを使うということみたいですが、最近その様相が変わってきました。
かつては、インターネットを使って調べ物をしたり、辞書代わりに使うといったような、「電子辞書」のような使い方がメインだったように思います。
我が家では、上の子の大学受験生時代(もう7~8年前)は、電子辞書が主流で、初めて電子辞書を持ったときは、「これで思い紙の辞書を持ち歩かなくていい」とうれしそうに話していました。
2~3年後、下の子が受験生のときは、電子辞書も買い与えましたが、パソコンでインターネットに接続して調べ物をしたり、携帯のiモードで調べ物をしたりしていたようです。
ところが、人口の3分の2がスマートフォンを所持する今では、スマートフォンそのものを使って、まるでゲーム感覚で勉強に取り組めるようにまで進化しているのです。
スマートフォンを実際の勉強ツールとして利用しているのは、主に中学生や高校生。
マクドナルドやケンタッキー、大きなショッピングセンターのフードコートの片隅で、高校生がぽつんと座って、スマホ片手にゲームか?と思いきや、熱心に数学の授業のビデオを視聴しているという光景も珍しくなくなってきました。
そのメリット~アプリが豊富にあること
中高生がスマホで勉強に取り組むようになってきた背景には、アプリの充実、豊富さがあります。
その代表格が、テレビでも盛んにCMしている「受験サプリ」。
【受験サプリ】充実の講義動画
「ちょー何とかなりそう」というフレーズが耳に残っている人も多いと思います。
月額980円という低料金で、有名な予備校のカリスマ講師の授業をいくらでも、好きなだけ受講できる。
しかも、受講後、内容が理解できたかどうかもゲーム感覚でスマホでできてしまう。
スマホで画面が小さいと思ったら、タブレットなど、今はいくらでも安価に手に入ります。通信機能さえあれば、いつでもどこでも勉強できてしまう。
ペーパーの問題集や、テストだと、いちいち広げたり、持ち運んだりと手間がかかるし、何より、今の中高生はスマホを使いこなしているので、勉強もスマホでやった方が効率がいいらしい。
スマートフォンといえば、豊富なアプリを使用できることがメリットです。
この「受験サプリ」は大学受験を考えている高校生向きなんだけど、小中学生には別に「【勉強サプリ】」というのがあって、これも月額980円。
完全にゲーム感覚で勉強できてしまうようです。
他にも、日々の学習をサポートする問題集など、役に立つアプリが、どんどん開発されていて、資格試験用のものまで安価に利用できるようです。
「スマ勉」の心配事
今日の「とくダネ」の放送の中でも、保護者が言っていましたが、「スマ勉」だと、勉強しているのか、ゲームで遊んでいるのかが分かりづらい。
さらに、インターネットに接続しているので、何か調べ物をしているうちに、勉強から外れた、ばあいによっては有害サイトに行ってしまうこともあります。
また、友達とのLINEに夢中になってしまって、気がついたら2時間も3時間も無駄にしていたなんてことも実際あるようです。
大人の思考だと、手を動かして実際に紙に書きながら考えをまとめたり、記憶を定着させたりしないといけないように思うのですが、そのあたり、「スマ勉」をやっている最近の中高生はどうやっているのでしょう。
学校でタブレットを活用して授業する動きが広がっている
「スマ勉」に絡んでついでに書くと、私立・公立問わず、タブレットを活用して授業を行っている学校も増えてきているということです。
例えば、近大附属中学高校。
学校のサイトにこうありました。
本日新入生に1人1台ずつiPad®が配布されました。これで本校では、中高すべての学年がiPad®を持ち、学校全体で約4,000台が稼働することになります。教材として当たり前に使いながら、日々生徒も学校も成長していく姿にぜひご期待ください。
なお、附属中学校新入生への配布は10日の予定です。
めざましテレビで取材されていましたが、生徒一人一人にiPadを持たせ、これで課題を出したり、授業で使ったりしていて、かなりの成果を上げている模様だとか。
自宅に持って帰るので、生徒がよからぬことに使うのではないかという心配もありますが、その場合、それが学校にすべて筒抜けで、翌日学校に行ったときに「お前、こんなサイト見てたやろ」と注意されるそうです。
便利な機器を有効に利用することで、子供たちの負担を軽減しながら、成果に結び付けていく取組というのは大切です。
日々子供たちと接する大人が状況をうまくコントロールしながら、子供たちのためになることを上手に取り入れていってほしいと思います。