大阪桐蔭と開明中学校

 

開明にするか、大阪桐蔭にするか

今度6年になる娘が来年受験する学校で悩んでいます。親は、6年後の大学受験を考えて進学校希望です。 娘は共学校希望なのですが、今の塾の偏差値は50~55あたりで、難関の洛南はとてもじゃありませんが狙えません。 通学のことも考えると、候補としては、開明(一番近く、家から30分程度)、大阪桐蔭(家から50分程度)が考えられます。 金蘭千里や清風南海、奈良学園は1時間以上かかるので考えていません。 両校のいいところ、悪いところを知りたいのですが。 こんなご相談をいただきました。

大阪桐蔭・開明 大学受験合格実績比較

進学校ということですので、とりあえず大学合格実績を比較してみましょうか。

大阪桐蔭

2018年度 東大 1名,京大 51名,阪大 36名,神戸大 42名,大阪市大 20名,大阪府大 27名など 国公立医学部医学科 26名 なかなか立派な成績です。 卒業生 Ⅰ・Ⅱ類 490名(Ⅲ類 263名)

開明

2018年度 京大 7名,阪大 9名,神戸大 21名,大阪市大 12名,大阪府大 20名など 国公立医学部医学科 不明  数の上では、圧倒的に大阪桐蔭が優勢です。 卒業生 280名

大阪桐蔭・開明の勉強への取り組み

大阪桐蔭

中学のコースは「英数選抜」「英数」の2つ。 もちろん、入学時の成績で振り分けられます。 高校からは全員Ⅰ類へ。高校から入学してくる生徒とは、基本的に混ざりません。 (高校3年の志望大学別クラス編成において、高校からの入学生と一緒に授業を受ける場合があります。) 英数コースから英数選抜コースへのコース変更は可能です。 教え子で、英数コースで結果を出している生徒がいました。 学校の担当者から声がかかり、悩んだ末、英数選抜に移ったそうなんですが、それまででも大変だった課題の消化が、さらに半端なく増えて、中2ですでにあらゆることを犠牲にして勉強に充てていたという驚きに話もあります。 この学校が世間を賑わすのは、その圧倒的な拘束時間の長さが原因になっています。 授業日数が多い、拘束時間が長いなど、とにかく学校で勉強させられます。 そして良くも悪くも、それが大学実績に結びついています。

開明

中学のコースは「スーパー理数」「理数」コースの2つ。 コースは、入学時の成績で決まりますが、中3と高1の段階でコース変更が行われます。 高校からの入学者は、高2の段階で編入されます。 桐蔭ほどではないですが、課題が多く、また勉強させられる時間も長くとっています。

知名度では圧倒的に大阪桐蔭でしょう。

大阪桐蔭は、いい意味でも悪い意味でも、よく話題になる学校です。

高校野球の全国優勝はもとより、急激に伸びてきた大学合格実績。

負の話題としては、校長らによる裏金のプールや横領など。

ただ、進学のコースに通う生徒たちは熱心で、一生懸命勉学に励む生徒も多数おり、それをバックアップする学校側の体制もほぼ出来上がっています。

難点は、どこかにも書きましたが、学校に拘束される時間がやたら長く、いったんついていけなくなると、塾や家庭教師、個別指導を頼っていく時間が取れないというところ。

一方の開明は、桐蔭と比べるともう少しマイルドな印象です。

それでも、宿題の量なども半端なく多いと聞きます。

ただ、子供たちの話を聞くと、けっこう職員室に入り浸って、先生を質問攻めにしている生徒も多いとのこと。

開明も、学校に拘束される時間は長いですが、中には、塾や予備校に行くために途中で抜け出す子もいるようで、先生方は、いかに信頼を勝ち取っていくかに腐心していらっしゃるようでした。

桐蔭と開明、どちらを選ぶか?

どちらも「勉強する」ということに関してや、「大学受験」という点で見るとある程度満足いく形になってはいます。

ただ、現在のところ、最難関の京都大学の合格者数では、大阪桐蔭が勝ってはいます。

もちろん、中学・高校は勉強をしに行くだけの場所ではありません。

入学してからの6年間に、いかに人間的に成長するか、それが何より大切でしょう。

学校行事などもきちんと調べ、学校を見学し、実際通っている生徒たちの様子を見、わが子を入学させたとき、その場所の環境がどう影響するか、そういったことまで考えて学校選びをしないといけません。

目的意識を持って、何をするのでも一生懸命になれる。心と体が一番成長する6年間ですから、その部分にも十分な焦点を当てて判断していきたいところです。

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