中学受験 理科 効果がある学習法

理科を、最難関のレベルまで引き上げたい!でも、苦手意識が強くて・・・

そんなお子様は結構います。
男の子に多いのは、「計算のところはできるけど、暗記が苦手で・・・」というタイプ。
そして、女の子に多いのは、「計算が必要なところはできないけど、暗記が必要なところは大丈夫」というタイプ。
だいたいこのどちらかです。

理科で点数を稼ぐためには、次の2つのうちのどちらかを使うことが多いです。

  • 「覚える」→「覚えたことを書く」→「覚えたことを使って考える」
  • 「しくみを理解する」→「しくみを利用する」→「しくみを利用して考える」

1 覚えるということ、細かい部分まできちっと覚える作業はおろそかにはできません。

まず覚える、覚えたことを自分のものとして、次にそれを使って考える。

中学入試の問題では、難関校以外は、きちんと覚えるべき事柄を覚えきっていれば、8割方得点できることになっています。覚えたことそのままではだめな場合も多いですが、覚えていれば、それを利用して、少し考えることで、正解が導き出されるケースが多いのです。
理科が苦手なという人は、まずここを強化していきましょう。

必要事項を効率よく暗記するために、けっこう使い勝手のいい参考書・問題集が市販されていますから、それを利用するのもいいですね。
少し紹介しましょう。

○ 日能研編「理科メモリーチェック―中学受験用 (日能研ブックス)

問題を通じて、理科の重要な事柄が身につくようになっています。非常にコンパクトで、もっといえばコンパクト過ぎて頼りない気もしますが、これをきちっと押さえれば、基礎となる点数(中堅クラスの学校では6割)を取っていけるだけの内容はあります。どんなに遅くとも、6年の夏までには仕上げたいですね。
○ 学研「カードで合格理科植物・動物―国立・私立中学受験 (カードで合格 新版5)

ほかに「物質とエネルギー 編」「地球・宇宙 編」に分かれています。毎日少しずつくり返してやるのが効果的です。どうしても細かいところは忘れていきますから、一通り理科を勉強した人が、夏休み以降使って記憶を確かなものにしていくのに役に立ちます。

ただ、残念なことに現在絶版。中古本なら手に入りそうですが、かなり高額になっているらしいです。

○ 学研「丸まる要点ノート理科―国立・私立中学受験

これ1冊を仕上げさえすれば、6割はとれる、そういった感じで編集されたテキストです。
理科が苦手な人は、まず1冊を仕上げること。そうすれば、点数は確実にアップ、次の目標が見えてきます。
内容は「まとめ」+「一行問題」+「簡単な入試問題」が項目(見開き)ごとにあり、理科で苦手意識が強い子にも使いやすい内容です。

どちらにせよ、4分野それぞれにおいて、基本を理解し、覚えこみ、使う、という作業が必要になりますよね。

  

2 計算問題が苦手だという人に

計算問題は、全出題のうち、普通1~3割。比重は決して高くありませんね。
(最難関の学校はこの限りではありません。6~7割が計算問題というところもありますね。)
この計算問題の出来が最後に合否を分けるかもしれません。
どうしても苦手だという人は、先に挙げた問題集の中の計算問題の部分を、繰り返しやって、まず基本的な考え方をしっかり吸収してください。
計算問題が苦手な人は、問題に対する経験が少ないのです。しつこく基本問題に取り組み、そのパターンに慣れてしまうことが大切。
6年の夏休み前には、基本を徹底的に頭に叩き込みましょう。基本ができてくれば、多少の応用問題なら自分で、その場で考えられるようになりますから、点数も徐々に増えてきます。
少しずつ自信が持てるようになってくる、これが大切です。

3 小学校4年まで

小4までなら、基本事項の暗記もさることながら、理科に興味を持つように仕向けていくことが、理科の成績を上げる早道です。
力と電気、音、光がわかる―ドラえもんの理科おもしろ攻略 (ドラえもんの学習シリーズ) 」「サイエンスコナン 磁石の不思議―名探偵コナン実験・観察ファイル (小学館学習まんがシリーズ) 」など、科学の不思議や、理科の基本を興味深く見せてくれる本もたくさん出版されています。
また、雑学も必要です。「大図解 (キッズペディア こども大百科) 」などの書籍を通じて、もっと小さいうちから雑学をためこんでいくと、結構入試には役立つものです。

 
 

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