Z会は中学受験で使えるか?

Z会は進化した!

管理人は、Z会が気に入ってます、というか、大手の進学塾に通わず、黙々とZ会のテキストをこなしていくような子を気に入ってる、と言った方がいいでしょうか。

管理人は、その昔、Z会の通信添削で勉強していました。

月3回、上旬、中旬、下旬と送られてきた問題を黙々と解き、添削問題を提出。

出来が良ければ、「増進会旬報」に成績優秀者として名前(今でいうハンドルネーム)が掲載される。

それがうれしくて、黙々と頑張ったものです。

そういった自分の姿を思い出して懐かしくなるのか、Z会で頑張っている子はついつい応援したくなります。

その当時は大学受験専門だったZ会ですが、時代は変わり、今では幼児からZ会でお勉強していくことが可能なんですね。

Z会の通信教育<幼児向け>


TVでもコマーシャルしていますが、「Z会革命」として、「iPad スタイル」(新中1生、新高1・2・3生対象)という、動画を見ながら勉強ができるという形まで整ってきました。

進化してるんだ。

中学受験に対応できるのかな?

Z会の通信添削は、教材を見せてもらいましたが、なかなか優れものです。

レベルは何段階かあるようですが、「ある程度」最難関中学校の入試にも対応できそうです。

ところが、やはりZ会ならではの弱点がある。

継続させるために親の負担が大きい

塾通いだと、とりあえず決められた日時に塾に行きさえすればよくて、宿題ができていないときも担当の先生に厳しく指導されます。

ですが、通信だと、どうしてもそのあたりが緩くなりがちです。

Z会では、課題の提出状況など、ネットで保護者が確認できる「Z会MyPage 8739(はなさく)ねっと」というものが用意されてはいますが、親がお尻を叩きながら添削問題を提出させるということも多いようです。

質問などの即時対応が難しい

質問の受付や回答など、こまかく対応してはくれますが、すぐに対応してもらうことは、難しくなります。今すぐ解決してもらうということが、勉強に対するモチベーションを維持するのに必要なこともあります。ですが、通信教育だと、ここらあたりが少し難しくなりますね。

小4あたりまでなら、まだお父さんやお母さんが解説を読み込んで、子供に説明できることも多いのですが、さすがに中学受験の問題を扱う5年や6年になるとそれも難しくなってしまいます。

くりかえしの学習に弱い

要点が、コンパクトな教材にぎゅっと詰まっているため、数をこなすことが難しそうです。

かといって、同じ教材を何度もやることは意味がありません。

理科の暗記、国語の語彙、算数で言えばパターン練習。

特に算数では、同じような問題に何度も当たって、「からだに覚え込ませる」という側面も必要になってきます。

これができて初めて応用問題や難問に対する対応ができるようになるということも多いのです。

Z会の理想的な使い方

ですので、前にも書きましたが、こういった弱点を踏まえた、理想的な使い方をまとめました。

幼児期~小2ではZ会だけさせる。

できれば、お家の人も一緒に(幼児期は絶対に)やってあげるといいでしょう。小2ぐらいになれば、少しずつ自学自習ということも意識させてあげましょう。

ただし、並行してドリル系の問題集もやる必要はありそうです。

単純計算だけでなく、文章問題や立体の基本もここで少しずつでも身につけましょう。

小3、小4では、迷わず中学受験コースを選びます。

この場合も、勉強の進め方をお家の人が指導しながら、徐々に自学自習のやり方を身に着けさせること。

質問なんかは、できればお家の方に頑張ってほしいところです。

問題量もある程度稼ぐ必要はありますから、書店でこれは、というものも購入し、計画的にさせましょう。

小5、小6とZ会

① 進学塾に通わせる(Z会はやめる)

② 個別指導や家庭教師をつける(Z会継続)

③ Z会のスクーリングを利用する

①は、やることが中途半端にならないように、選んだ進学塾に集中させることが大切です。担当する先生とも懇意になりましょう。

4年までのZ会の内容をしっかりやっていれば、ついていけないことはまずありません。

②は、Z会の勉強で分からないことを解消するだけでなく、個別に弱点なども補強してもらうため。それだけではなく、担当してくれた先生に子供のモチベーションを上げてもらえる点が大切です。

③ スクーリングを取り入れることで、他の人も頑張っている、自分も、という意識をしっかり持たせることができます。

相談者様は、Z会を活用しながら、個別も利用して第1志望校や第2志望校に、合格されたり、集団の塾に入っていい結果を出したりされています。

算数では、前に紹介した、「1000本ノック教材」というのが大いに力になりそうです。

単元が細分化されているので、Z会のテキストで点が取れていないところをあぶり出し、その部分について「1000本ノック教材」で補強していくというのが上手な使い方。

5年や6年のZ会の教材だと、どうしても土台部分に穴ができてしまいがちですが、「1000本ノック教材」を併用することで弱点がうめられるのではないでしょうか。

通信教育は親がそれなりの覚悟をもって

「継続は力なり」

なんです。

これを子どもまかせにすると、せっかくのチャンスを逃してしまいます。

勉強の進め方の管理から、提出物の管理、弱点の把握やその対策といったことまで、親が手を入れていかないといけない場面は、塾通いする場合より大きいように思います。

ただ、上手に軌道に乗せていくことで、逆に「自学自習」という、子どもにとっての宝物を子どもに与えることもできます。

中学、高校と進むにつれて、自学自習ができる子は必ず伸びていきます。

そういう意味では、Z会を進めていくことは子どもにとって大きなチャンスでもあるのです。



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