中学受験 不合格になった我が子にかけてやる言葉

入試3日目、合否の結果も続々

入試も3日目になると、ここからの入試はある意味「敗者復活戦」の様相を呈してきます。

解禁日に入試を行ったほとんどの学校の合格発表が、早いところで受験当日、遅いところでも昨日のうちに合否結果を発表しています。

インターネットで合否が分かる学校も増えてきました。

(もちろん2日間入試の灘や甲陽、神戸女学院といったところは今日以降の発表ですが。)

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3日目に行われる東大寺や洛南でも、初日の入試結果を知っての受験者も多数含まれているでしょう。

不合格の我が子にかける言葉は?

さて、今回は合格発表で残念ながら不合格になってしまった我が子にどう接するべきか、という話題です。

1 第一志望不合格で、まだ次の受験を控えている場合

感情的にならない

結果を一切知らせないで、受験に臨ませるのは難しいので、きちんと子供に結果を伝え、不合格という結果と正面から向き合わせる。

ですが、ここで親が感情的になって、子供を問い詰めるような姿勢を見せてしまうと、子供自身次の受験に向かって気持ちを切り替えるのが難しくなります。

それどころか、「次も不合格だったら」と考え、委縮してしまって実力が発揮できず、不合格を重ねていってしまう、いわゆる「落ち癖」がついてしまいます。

親子ともども冷静になり、次の受験に集中できるように気持ちを上手に切り替えていってあげて欲しいと思います。

「よく頑張ったし、チャレンジもできた。それだけでも立派だった。さあ、次に向けてまた全力でがんばろう。一生懸命頑張ってきたのだから、絶対あなたにとってのベストな学校と縁で結ばれるよ」

ぐらいの、明るい前向きな言葉を親がかけてやるのが、子供にとっての大きな救いになります。

星光→西大和の場合は結果を教えない

ただ、例年は、男子で、大阪星光→西大和と受験していく場合は、状況が変わります。

大阪星光の合格発表が入試翌日の午後1時で、その2時間後に西大和の受験が始まります。

ですから、この場合、できれば合否の結果は伏せて西大和受験に集中させてあげないといけないでしょう。

(星光失敗を知って気持ちの立て直しができないで西大和に臨むと、ほとんどの場合いい結果につながらないですから。)

では、合格していたら教える方がいいのでしょうか。

これは子供の性格によります。

合格で舞い上がって、目の前の入試に集中しきれないということも過去にはありました。

星光が第一志望ならそれでいいわけですが、「星光と西大和、両方合格したらどちらに進学しよう」と最後まで悩んでいるなら、西大和もきちんと合格は取っておきたいところですよね。

2 第一志望不合格で、他の合格した中学校に進学することになった場合

親がいつまでも(未練たらしく)子供の第一志望校にこだわっていると、子供は次のステップに進めません。

子どもが進学することになった学校を、親は全力で認めてあげること。大げさに絶賛する必要はないですが、気をつけないと親の言葉の端々で子どもは「第一志望校に行けなかったボク(ワタシ)を認めてくれていない」、と感じ取ります。

そんな思いを抱かせたまま、中学に進学してもいい結果につながりません。

「よく頑張ったね。○○中学に進学できて、お母さんはとてもうれしい」というような言葉を「本気で」子どもにかけてあげてください。

3 校区の中学に進学することになった場合

中には、第一志望校に合格できなかったら地元の中学に進学するという選択をする方ももちろんいますし、

複数校受験したがすべて不合格で、仕方なく校区の中学に進学ということもあります。

「第一志望校に合格できなかったら地元の中学に進学」

3年後にリベンジ!実際これでリベンジを果たした子も何人か見ています。

ただ、気をつけないと、「中学受験で第一志望校に合格できなかった悔しさ」はすぐに忘れ去られてしまいます。

子ども自身が第一志望校にこだわるのなら、親がかけるべき言葉は「今度こそ、本気で目指せ!」(ま、子どもにしてみたら本気だったつもりでしょうけど、親から見たら甘いな~コイツ的なことも多かったでしょうから)

「仕方なく校区の中学に進学」

これは深刻です。

こどもが受験拒否症になったり、頑張り拒否症になったりする。

親としての適切な対応は非常に大切です。

まず中学に入学するまでの期間、やりたいことを思う存分させてあげるのもいいでしょう。

ゲーム三昧、マンガ三昧、遊びたい放題遊ばせましょう。(ただし、基本的なルール、友だちとは仲良くする、何時には帰宅する、何時には就寝する、一緒に食事をするなどは守らせないといけません。)

せっかく今までやってきたことが無駄になる、とか、遊び癖がついてしまう、とか、心配かもしれません。

ですが、思いっきり気分転換をさせて気持ちをきれいさっぱり切り替えるためには有効です。

それに、散々遊べば、逆にすっきりしたり、もうゲームをしたいと言わなくなるかもしれません。

なのでここでは、「入学式まで思いっきり遊びなさい」と言いましょう。

で、中学生になったら、「自己責任」ということを自覚させて「自分がどうしたいか」を考えさせる(一緒に考える)といいですね。

間違っても、入学式までの間、数学や英語の先取りをするために塾に通わせるなどさせないでください。

(校区の中学なら、へたに先取りさせていなくても、自覚を持って臨めば十分)

入試結果は次の目標への出発点へもどる

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