金蘭千里中学校はどんな学校?

金蘭千里中学校の実情は?

大阪・北摂の地に誕生して今年でちょうど50年。

もとは男子校だったと思うのですが、今では北摂を代表する共学校であり、進学校ですね。

金蘭千里の特徴はズバリ「人間力と学力の向上」。

金蘭千里のホームページに「学園の理念」が掲げられていますが、一風変わった、他では見られない校風ということを、よく伺います。

金蘭に通う=青春はない,大学で青春をおくるために今がんばる

こういう風におっしゃる先生方も多いとか。

校則もかなり厳しいという噂ですが、実際に通学する生徒や保護者の間では、そこまで(厳格すぎるほど)厳しくはないという評価。

実際、千里中央あたりで見かける金蘭千里の御嬢さんたちは、明るく元気いっぱいです。

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金蘭千里での勉学は?

勉強に厳しい、とか、勉強ばかりさせる学校だ、とかの評価が付きまとっているのはご存じの通り。

ですが、実際にはどうなのでしょう?

国語、社会、数学、理科、英語の5教科について「授業の理解度をチェックする」ことを目的に、一般の中学高校でいう「定期テスト」の代わりとなる「20分テスト」が基本的に月曜から金曜まで毎朝実施されている。この「20分テスト」の成績に平常点が加味され、各学期の成績が算出されている。この他、春、夏の学期はじめの「課題テスト」、各学期終わりの「総合テスト」、なども実施され、外部模試である「客観テスト」とともに、20分テストを補完するテストシステムを構成している。

ここに書かれた「20分テスト」のせいで、勉強、勉強というイメージがついて回っているようです。

普通の中学校のように定期テストは実施されないので、この20分テストで成績が決まってしまうのですね。

そして、学年末(中3の場合は2学期末)で赤点(10段階評価で2以下)が2以上だと退学ということになるそうです。

ものすごく厳しいですが、考えてみると、最近めきめきと大学進学実績を上げてきた大阪桐蔭や開明なども、当然のように勉強に追いまくられます。

それどころか、四天王寺や洛南(特に女子)といった最難関の私学では、ハードな勉強は当たり前。

それと比べると、学校の指導という点ではうんとマイルドな印象を管理人は持ってしまいます。

クラブ活動に制限が多い?

金蘭千里は、基本的にクラブ活動に力を入れる学校ではありません。

成績が悪ければ、即、クラブ活動はストップ。

その中で、運動クラブは、女子はバレー、男子はサッカー。それと、男女混合のテニス。

種類が少なく、選択の余地がなさそうです。

そして、多くの生徒が、実際には帰宅部。

このあたり、特に男子にとっては苦痛かもしれません。

と思ってホームページを確認したら、なんと新設のクラブが増えていました!

女子のダンス部にバスケットボール部、剣道部、卓球部、陸上部、バドミントン部、そしてワークアウト部(筋力トレーニングで「心」「技」「体」の調和を図るそうです)。

50周年の改革で、多方面に変化が表れてきたのでしょうか?

夏期などの長期休暇中の補習は?

春・夏・冬の長期休暇に、コースと呼ばれる補助的な学習期間を設けてあり、その期間も生徒は全員登校しなければならないそうです。

中学1,2年生を対象とした水泳訓練がサマーコース中に実施されます。

さらに、高校1年生の希望者は

サマーコースから夏期休暇の期間にかけてイギリスのイートン校、ハロウ校、ラグビー校(ラグビー校は2013年度まで)のいずれかに海外研修に行くことができ、その場合は「海外研修をサマーコースに代えて受講する」という形をとる。

校外学習などもあります、もちろん!

建学の精神に「自然に接する」というのがあり、これを具現化させるような行事も行われています。

「自然に親しむ」ことを校是とし、創立以来、キャンプ、徒歩訓練を全学年で実施している。キャンプでは、学年全員で2泊3日から3泊4日でキャンプ地に赴き、テント生活、炊さん、登山、オリエンテーリング、アクティビティなどを行う。2015年以降のキャンプ地は、中1は白崎(和歌山県)、中2は今津(滋賀県)、中3は大山(鳥取県)、高1は乗鞍・上高地(長野県)、高2は北海道、高3は兎和野(兵庫県)であり、6年間でさまざまな環境(山、海、湖)や気候帯の自然を体験するプログラムとなっている。徒歩訓練では学校を起点として、勝尾寺・大阪北摂霊園方面に全校生徒が20~25㎞のコースで秋の箕面をオリエンテーリングする。

しかし、修学旅行はなく、徒歩訓練(20kmを歩かされる)、英語コンテスト、合唱祭、高中祭(文化祭のような物)という行事はありますが、運動会はありません。

実に変わった、珍しい学校ですね。

金蘭千里の大学合格実績は?

2018年度大学合格実績(卒業生160名中)

東大 1名,京大 5名,阪大 9名,神戸大 10名,北海道大 1名,大阪市大 5名

また、国公立医学部医学科は11名

この結果をどう受け止めるかは自由ですが、管理人の感触では、もう1ランクのアップがあってもおかしくない子らが入学しているのになぁ、というところです。

(もちろん、大学進学実績がすべてではありません。ただ、いろんなことを犠牲にしている割に結果が伴ってないという気がします。)

金蘭千里50周年の改革の行方は?

創立50周年ということで、様々な改革が実施されている、またはこれから実施されるようです。(金蘭千里50年改革サイト

それがどういったもので、今後学校がどう変わり、どう変わらないのかということは、ぜひサイトをごらんになって、ご自分の目で確かめてください。

そして、必ず学校に足を運び実際の金蘭千里の姿を見てください。

これは金蘭千里に限らず、学校の本当の姿は「行って」「見て」「話を聞いて」「子供たちの様子を肌で感じて」初めてわかるものです。

今後高槻も共学化することですし、しばらくは北摂から目が離せないようです。

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