
今回のテーマは「じみ」。
地味で、目立たないんだけど、意外と実績を出している学校、というのに焦点を当てましょう。
灘や洛南や四天王寺といった最難関の中学を受験しようかという人からすると、
「え? そこ、どこ?」
「聞いたこともない・・・」
というような学校かもしれませんが、地味ながら頑張っているところがあるということで。
早速行きます。
金光八尾中学校
まずは読み方から。
「こんこうやお」と読みます。
大阪府八尾市の、近鉄電車で言えば、大阪線高安駅から徒歩10分ぐらいのところにある学校です。
母体は、金光教という、歴史(高校日本史)の教科書ぐらいでしか目にかからない、明治期にできた新興宗教団体。
神道の系譜で、怪しい宗教団体ではありません(と思います)。
この中学校、だいたい毎年80人ぐらいの募集で、高校からはもっとたくさんの人が入学します。
(高校入試の偏差値はそれなりに低くはありません。公立高校の2~3番手の併願校といえば、だいたいのイメージがつかめそうですね。)
中学受験の偏差値は、というと、大手の進学塾の偏差値一覧に載らないぐらいなので、実感で言えば
40前後(浜や能開の偏差値一覧を見ても見当たりませんが・・・)
もっと低い可能性おおあり。
驚いたのは2015年度大学入試結果。
学校のホームページから拝借しました。
中学からの入学者約80名の合格実績です。
京大3、阪大3、神戸4
これは、驚きました。中学受験時の偏差値が40ない子らをここまで伸ばすとは、脱帽です。
ちなみに、2019年度の大学合格実績は、京大2名、阪大3名、神戸大2名、大阪市大8名など。
大阪国際大和田中学校
ここも、金光八尾と同じぐらい、あるいはそれ以上に入学がたやすい学校です。
大阪府守口市。京阪電車の大和田駅から徒歩8分。
もともと女子高で、名前が帝国女子大和田中学校。
その後、校名を変更し、男女共学にもなりました。
卒業生200名ぐらいで、
京大2、阪大3、神戸3
残念ながら、中学校からの入学者の実績は分かりません。
ですが、入学時の成績と比較すると、大阪の公立の2~3番手校よりよほど実績を出しているようです。
ちなみに2018年度では、阪大5名、神戸大2名、大阪市大4名などとなっています。
こういうルートもある
中学受験は途中経過でしかありません。最終的にどの大学に進学するか、どんな未来像を描き、自分のやりたいことに近づいていけるか。
大切なのはここです。
中学受験で第一希望や第二希望の最難関や難関の中学に合格できなかったとしても、本意ではない中学に進んだとしても、その中で、その環境でがんばればきっと先につながっていく。
そんな、希望を感じさせてくれる結果だったと思います。
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