進学塾で成績を上げるには、はじめが肝心、という話

1週間の学習サイクルを身につけよう

たいていの塾では、オリエンテーション的なことがあると思いますから、出席して塾の方針や授業・宿題の進め方、家庭学習の仕方などを保護者相手にレクチャーしてくれると思います。

ですから、それをよく聞いて、言われた通りに宿題及び家庭学習を進めてください。

授業が始まってからの3週間~1か月は保護者の方も全力で子供にさせるようにしましょう。(ですから軌道に乗るまでは親は大変なのです)

はじめこそ大変ですが、このときに1週間の学習サイクルや宿題・家庭学習の進め方を身につけることができれば、あとはわりとスムーズに進むようです。

1週間の学習サイクルが身についてくると、自分のペースが分かってくるので、少し勉強に余裕が出てきます。

決して油断してはいけませんが、少しゆっくりする時間を取ってやることもできますし、テスト前に復習を入れることもできるようになります。

徐々に復習時間もつくっていこう

さて、勉強が進んでくると、苦手な単元や苦手な教科がはっきりしてきます。

1週間の学習サイクルが出来上がっていれば、その中に苦手単元の復習や苦手教科の強化を盛り込みましょう。といっても、欲張りすぎると失敗します。

塾の授業も毎週進んでいきますから、それをおろそかにしたら絶対ダメです。

苦手な単元は、テキストの「基本レベル」の解き直しをきちっとやらせるところからスタートして、応用・発展レベルがあれば、発展レベルには手を付けない。応用レベルの6割ができたらOKぐらいがちょうどよいでしょう。

(それぐらいできればテストで大きく落としてくることはまずありません。)

苦手な教科はその中の特に苦手なところからさせるのではなく、できるかもというところから少しずつ基本の問題をきちっとさせていきましょう。

まずは「基本」。算数なら、例題、類題、基本問題(基本・応用・発展の3段階を想定しています)

毎週決まった時間にさせていって、子供にも「この時間は○○の復習」と刷り込んでいってください。

『慣れてきたときの落とし穴』

・宿題を「形だけ」こなそうとする。

・親にも油断が出てくる

「形だけ」というのは、例えば、ノートは埋まっていればいい、とか、間違い直しは答えを書きさえすればいい(解き方は先生の解説丸写し・・・)という状態になってくること。

この状態になると、成績が下がり始め、気がつけば公開模試の点数も驚くほど悪くなります。

成績を上げるための勉強が、時間をつぶし形を整えるだけの形式的なものなってしまうのです。

そして、親にも油断が・・・。1カ月ほどさせてみて、様子が分かってくると、親のチェックにもすきが出始めます。まだ手を緩めてはいけない段階で緩めてしまい、子供もそういう親の様子には敏感なので、手を抜き始める。

こうなると、勢いよく成績が落ちていきます。

早めに気づき、早めに対処することが大切ですね。

対処方法は、親がいれるチェックを、再び厳しくする。親の目が光っていれば、手を抜くことも難しくなります。

対処が遅くなったとき

時間の見直しとスケジュール再構築

子供を責めるだけでは何も解決しません。親であるあなたにも責任があります。

もう一度、1週間を見直し、再構築していきましょう。塾の授業はどんどん進んでいってしまいますから、まずは塾の授業でやったことを確実に身に着けること、つまり「基本的な勉強」をきちんと進める手助けを、親であるあなたがしないといけません。

次に、選択教科の見直し。

通常の授業以外に、何か受講の選択をしているなら、それらをキャンセルし、その時間を、さぼっていた分のフォローにまわしましょう。

ふつう、特訓関係の授業は、選択していなくても問題はないはずです。

たとえ、それが最難関中学向きだとしても関係ありません。4年生や5年生なら、困ることは何一つありません。通常の授業の理解と定着、その応用に全力を傾けるべきです。

選択教科は、今やっていることが本当に軌道に乗れば考えればいいことです

塾によっては、選択であるはずの特訓で「先取り学習」をさせる、浜学園のようなところもあります。最高レベル特訓というのは、通常で行う授業の先取りを、選択制の特訓で、しかもかなり高いレベルの問題を解かせる、というものです。

ですが、通常の授業で必ずその内容は扱います。算数であれば間違いなく、5年の終わりまでには出てきます。やってなくてもまったく問題はありません。

ただし、先に書いた浜学園の最高レベル特訓、浜の上位クラスの子供たちは受講するのが当然と思われていますから、平常の授業では「最レでやったから分かってるな」という感じで授業が進むことも多々あります。
ですから、その点は注意しないといけません。

親は「つかず離れず」という位置をキープ

初めのうちこそ、きっちりと子供のやっている様子を観察し、細かく指示を出していかないといけませんが、

1~2か月もすると、子供の方も自分のやるべきことが分かってきますから、徐々に手を放していくことが大切です。

ですが、完全に手を離すのはダメ。

少し距離を置いて、しっかりチェックする。

つまり、口出しを減らして、目だけは光らせておく、これが大切です。

中学受験は、「親子で走り抜ける受験」ですが、ずっと親が先導していては、子供も成長しないのです。

そして、ここ一番で、例えば「子供が手を抜き始めた」とかのときにきつく注意し、そして見守る。

この姿勢が非常に大切であることを覚えておいてください。

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